東京の街で、運転席に誰も座っていないタクシーに乗る。
そんな光景が、かなり現実に近づいてきました。
Googleの親会社Alphabet傘下の自動運転企業「Waymo(ウェイモ)」と、日本交通、タクシーアプリ「GO」を運営するGO株式会社は、2027年中に東京で完全無人の自動運転タクシーを商用化することを目指すと発表しました。自動運転レベル4による完全無人の商用タクシーを国内で初めて実現することを目標としています。
ただし、2026年9月時点では、
「2027年の何月から?」
「東京のどこで乗れる?」
「料金はいくら?」
「GOアプリでどうやって呼ぶ?」
といった詳細がすべて決まっているわけではありません。
この記事では、現在までに公式発表で分かっていることと、まだ決まっていないことを分けて整理します。
結論:Waymoの東京サービスは2027年中を目標
まず一番気になる「いつから乗れるのか」です。
Waymo、GO、日本交通の3社が発表しているのは、
2027年中に東京で一般客向けの完全無人タクシーを開始することを目指す
という内容です。
「2027年1月から」など、具体的な開始月や日はまだ発表されていません。
さらに、2027年中という時期も確定ではありません。
GOは、正式な運行開始について、道路交通法や道路運送法などに基づく必要な許認可を取得し、安全性が確認された後に決定すると説明しています。Waymoも、規制当局からの承認と技術・運用面の検証完了が前提になるとしています。
つまり現時点では、
「2027年中に開始予定」ではなく、「2027年中の開始を目指している」
と理解するのが正確です。
Waymoとは?
Waymoは、Googleの親会社Alphabet傘下の自動運転技術企業です。
米国ではすでに、運転手が乗らない自動運転車による配車サービスを展開しています。
Waymoが開発する自動運転システム「Waymo Driver」は、カメラ、レーダー、LiDARなどを利用して周囲の車や歩行者、道路環境などを認識します。
今回の東京進出で特徴的なのは、Waymoだけでサービスを行うのではないことです。
役割は大きく、
Waymo
自動運転技術や車両管理システムなどを提供
GO
GOアプリを通じた配車や、日本のタクシー業界との連携を担当
日本交通
営業所や車両など、実際のタクシー運行に関する部分を担当
という形になります。
海外のロボタクシーがそのまま東京にやって来るというより、
Waymoの技術を日本のタクシー運行の仕組みに組み込む
というイメージの方が近そうです。
「完全無人」は本当に運転手がいない?
今回3社が目指しているのは、自動運転レベル4による完全無人走行です。
自動運転レベル4とは、決められた地域や条件の中では、システムが運転をすべて担当する仕組みです。GOの発表でも「特定条件下における完全自動運転」と説明されています。
つまり、サービス開始後に計画されているWaymoのタクシーは、
運転席にタクシー運転手が座っている自動運転車ではありません。
Waymoは東京について、乗客が「完全に空の完全自動運転車」に乗り込むサービスを想定しています。
日本ではかなりインパクトのある光景になりそうです。
では、今東京を走っているWaymoは何?
すでに東京でWaymoの車両を見たという人もいるかもしれません。
Waymoは2025年から東京で走行を始めています。
ただし、現在走っている車両は一般客を運ぶ無人タクシーではありません。
日本交通の訓練を受けた乗務員が乗車し、東京特有の道路環境に自動運転技術を適応させるための走行試験を行っています。
東京には、
- 狭い道路
- 多数の歩行者
- 自転車
- 複雑な交差点
- 左側通行
- 路上駐車
- タクシー独特の乗降場所
など、米国とは異なる環境があります。
そのため、米国ですでにサービスを提供できているからといって、そのまま東京で無人走行を始められるわけではありません。
2025年以降の走行は、そのための準備期間です。
現在Waymoが走っている東京のエリアは7区
現在の試験走行では、Waymoは東京都内の次の7区を走行しています。
- 港区
- 新宿区
- 渋谷区
- 千代田区
- 中央区
- 品川区
- 江東区
Waymoは、これらの地域を昼夜走行し、東京の道路に適応するためのデータ収集や自動運転テストを行っています。
ここで注意したい点があります。
この7区が、そのまま2027年の営業エリアになると発表されたわけではありません。
2027年の商用サービスについてWaymoは「東京の主要な地域」に段階的に拡大するとしていますが、具体的な営業エリアはまだ公表していません。
「Waymoは2027年から東京7区で乗れる」と断定するのは、現時点では早いということです。
最初から100台走るわけではない
車両数についても少し注意が必要です。
GOの発表では、
2027年中に段階的に100台規模
まで拡大することを目指しています。Waymo側も、最初は一定規模の車両でスタートし、その後約100台まで増やす計画としています。
したがって、サービス初日から東京中を100台のWaymoが走り回るわけではありません。
当初は限定された地域・車両数から始まり、安全性や運用状況を確認しながら拡大する形になりそうです。
WaymoはGOアプリから呼べる
日本で利用する際に重要なのが、配車方法です。
これはすでに発表されています。
Waymoの自動運転タクシーは、
タクシーアプリ「GO」
または、
Waymoアプリ
から利用できる予定です。
特に日本では、すでに普及しているGOからWaymoを利用できる点が大きいでしょう。
GOは、
1つのGOアプリから従来の有人タクシーとWaymoの自動運転タクシーの両方を利用できる
と説明しています。
自動運転専用の特殊なサービスとして完全に分離するのではなく、普段使っているタクシー配車アプリの選択肢としてWaymoが入ってくる形です。
Waymoの乗り方はどうなる?
2026年9月時点では、日本向けGOアプリの具体的な操作画面はまだ発表されていません。
そのため、
「GOアプリのこのボタンを押せばWaymoを選べる」
という段階ではありません。
現在公式に確認できているのは、
GOアプリとWaymoアプリの両方から配車できる予定
というところまでです。
具体的な、
- Waymo車両の指定方法
- 乗車時の本人確認
- ドアの解錠方法
- 支払い方法
- 乗車人数
- 荷物の扱い
- 子ども連れでの利用方法
などについては、今後の発表を待つ必要があります。
米国版Waymoと同じ仕組みになるとは限らないため、日本向けサービスの詳細が出るまでは推測しない方がよさそうです。
24時間利用できるようになる?
Waymoは東京について、オンデマンドで24時間利用できるサービスを構築する方針を示しています。
これが実現すれば、Waymoが特に便利になる可能性があるのが深夜です。
たとえば終電後。
現在なら、
終電を逃す
↓
タクシーを探す
↓
周辺に空車が少ない
↓
なかなか捕まらない
ということがあります。
自動運転タクシーが増えれば、乗務員の勤務状況だけに依存せず車両を動かせる可能性があります。
ただし、サービス開始当初から東京全域で24時間いつでも呼べると決まったわけではありません。
運行時間や対象地域についても、正式発表を確認する必要があります。
料金はいくら?
ここも気になるところですが、東京での料金はまだ発表されていません。
通常のタクシーと同程度なのか、Waymo独自の料金になるのか、時間帯によって変動するのかも現時点では分かりません。
GOアプリから利用できる以上、一般利用者が使いやすい料金体系になることは重要ですが、公式発表前に「通常タクシーより安くなる」と考えるのは早いでしょう。
運転手がいないからといって、料金が必ず安くなるわけではありません。
車両そのものに加えて、
- 自動運転システム
- センサー
- 遠隔サポート
- 車両整備
- 営業所
- 運行管理
などのコストも必要になります。
料金については、サービス開始が近づいてから発表される可能性が高そうです。
なぜWaymoは日本交通と組むのか
自動運転というと、
「運転手がいなくなるならタクシー会社は必要ないのでは?」
と思うかもしれません。
実際は逆です。
無人になっても、
車両をどこに配置するか
どこで充電するか
どの車両を整備するか
トラブル時にどう対応するか
利用者をどうサポートするか
といった運行業務は残ります。
今回、日本交通は現場での運行管理や営業所運営などを担当します。GOは配車アプリとタクシー業界との連携を担当します。
つまり、自動運転タクシーは、
「タクシー会社をなくす技術」というより、タクシー会社の中に自動運転車が加わる
という形から始まる可能性があります。
なぜ今、日本で無人タクシーなのか
背景の一つにあるのが、タクシーやバスなどのドライバー不足です。
日本交通も今回の取り組みについて、有人タクシーと共存しながら、将来的な乗務員不足を補完するものと説明しています。
国土交通省も、自動運転の社会実装を進めており、2030年度にバス・タクシー・トラックを合わせて自動運転サービス車両1万台の導入を目標としています。
人口が減り、ドライバーも不足する。
一方で、高齢者など移動手段を必要とする人はいます。
そこで、
「人が足りないなら、車そのものが運転する」
という選択肢が現実味を帯びてきています。
東京の道路で本当に自動運転できるの?
ここは多くの人が気になるところでしょう。
東京は、自動運転にとって決して簡単な道路環境ではありません。
Waymoは2025年から、日本交通の乗務員による走行や自動走行試験を続け、東京特有の道路環境への対応を進めています。現在も完全無人の一般向けサービスを始めているわけではありません。
つまり、
「米国で走れているから東京でも大丈夫」
としているわけではなく、
東京で実際に走行しながら検証する期間を設けている
ということです。
そして、その検証と行政の許認可が終わらなければ、2027年中という目標も変更される可能性があります。
この部分は、今後Waymoを見るうえでかなり重要です。
2026年9月時点で分かっていること・分からないこと
現在の情報を整理すると、こうなります。
| 項目 | 現在の状況 |
|---|---|
| サービス開始 | 2027年中を目標 |
| 運転手 | 完全無人を予定 |
| 自動運転 | レベル4 |
| 配車アプリ | GO・Waymo |
| 車両数 | 段階的に約100台を目標 |
| 現在の試験エリア | 都内7区 |
| 商用サービスの対象エリア | 未発表 |
| 正式開始日 | 未発表 |
| 料金 | 未発表 |
| GOアプリの具体的操作 | 未発表 |
一番大切なのは、
2027年開始、都内7区、100台
という数字を全部「確定事項」としてまとめないことです。
現在確定しているのは「3社が商用化に向けて合意した」という段階。
実際の開始には、安全性の確認と必要な許認可が必要です。
まとめ|2027年、東京のタクシーが大きく変わる可能性
Waymo、GO、日本交通は、2027年中に東京で自動運転レベル4の完全無人タクシーを商用化することを目指しています。
現在分かっているポイントは、
- 2027年中の開始を目指している
- 運転手が乗らない完全無人運行を予定
- GOアプリとWaymoアプリから利用可能になる予定
- 最初は限定的に開始し、約100台規模へ拡大する計画
- 現在は東京都内7区で試験を実施
- 正式な営業エリアや料金、開始日はまだ未発表
という内容です。
東京ではすでにWaymoの車両が走っていますが、今はまだ準備段階です。
それでも、「海外で自動運転タクシーが走っている」という話から、
「自分が普段使っているGOアプリで、運転手のいないタクシーを呼ぶ」
というところまで話が進んだのは大きな変化です。
2027年に本当にサービスが始まれば、自動運転は未来の技術ではなく、私たちが実際に選べる交通手段の一つになります。
この記事は、正式な開始日、対象エリア、料金、GOアプリでの利用方法などが発表された段階で更新する価値の高いテーマです。





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