ROG XBOX Ally X20とROG Xbox Ally Xの違いを比較|旧型から買い替える価値はある?

ASUSのポータブルゲーミングPC「ROG XBOX Ally X20」が、2026年9月17日に国内予約を開始しました。発売予定日は2026年10月16日です。

名前だけを見ると、従来の「ROG Xbox Ally X」から性能が大幅に上がった新型に見えます。

しかし、実際にスペックを比較すると少し違います。

結論からいうと、ROG XBOX Ally X20は、

「ゲーム性能を大幅に引き上げたモデル」

というより、

「ROG Xbox Ally Xの基本性能を維持しながら、画面と操作性を大きくアップグレードした20周年記念モデル」

と考えた方が分かりやすいです。

CPUはどちらもRyzen AI Z2 Extreme、メモリは24GB、SSDは1TB、バッテリーも80Wh。

一方でX20では、7.4型OLED、有機ELならではのHDR表示、TMRジョイスティック、可変式D-pad、新しい冷却機構などが追加されています。

すでにROG Xbox Ally Xを持っている人が買い替えるべきなのか。

これから購入するならどちらを選ぶべきなのか。

主な違いを整理していきます。

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ROG XBOX Ally X20とROG Xbox Ally Xの違い

まずは主なスペックを比較します。

項目 ROG XBOX Ally X20 ROG Xbox Ally X
発売世代 2026年 2025年
CPU Ryzen AI Z2 Extreme Ryzen AI Z2 Extreme
メモリ 24GB LPDDR5X 24GB LPDDR5X
SSD 1TB PCIe 4.0 NVMe 1TB PCIe 4.0 NVMe
画面 7.4型 OLED 7型 IPS系液晶
解像度 1920×1080 1920×1080
リフレッシュレート 120Hz 120Hz
最大輝度 HDRピーク最大1400nit 500nit
VRR FreeSync Premium Pro FreeSync Premium
ジョイスティック TMR 従来型アナログ
D-pad 可変式 通常型
バッテリー 80Wh 80Wh
USB4 対応 対応
Wi-Fi Wi-Fi 6E Wi-Fi 6E
Bluetooth 5.4 5.4
重量 約756g 約715g
横幅 約300mm 約290mm

CPU、メモリ、SSD、バッテリー容量を見ると、大きな違いがないことが分かります。

つまり、X20を選ぶ最大の理由は処理性能ではありません。

ポイントになるのは、

OLEDディスプレイと操作系です。

最大の違いは7型液晶から7.4型OLEDへの変更

ROG XBOX Ally X20で最も分かりやすく進化したのが画面です。

従来のROG Xbox Ally Xは7型のIPS系液晶でしたが、X20では7.4型OLED「ROG Nebula HDRディスプレイ」が採用されました。

解像度はどちらも1920×1080、リフレッシュレートも120Hzなので、数字だけを見るとそれほど大きな変化には見えません。

しかし表示方式はかなり違います。

X20ではOLEDになったことで、黒をより深く表現できるほか、HDR表示にも対応。

ASUSはHDR時のピーク輝度を最大1400nitとしています。さらにDolby VisionとFreeSync Premium Proにも対応します。

旧ROG Xbox Ally Xは500nitの液晶ディスプレイで、FreeSync Premiumに対応しています。

携帯ゲーム機では画面を常に見ながらプレイするため、この違いはスペック表以上に体感しやすい部分です。

特に、

暗いシーンの多いゲーム
HDRを活かせるゲーム
色鮮やかなRPGやレースゲーム

などでは、X20のOLEDが魅力になりそうです。

画面サイズも7型から7.4型へ

X20では単にOLEDになっただけではなく、画面サイズも7型から7.4型へ拡大しています。

ASUSによると、上部ベゼルを小さくすることで、筐体サイズを大きく変えずに表示領域を広げています。日本向け発表では、先代モデルと比較してベゼル幅を約60%縮小したと説明されています。

0.4インチという数字だけを見ると小さな違いですが、手元で使う携帯ゲーム機では画面との距離が近いため、視認性への影響は無視できません。

文字の小さいPCゲームを遊ぶ場合にも、少しでも画面が大きい方が使いやすくなります。

CPUは同じRyzen AI Z2 Extreme

ここは買い替えを考えている人にとって重要です。

ROG XBOX Ally X20とROG Xbox Ally Xは、どちらもAMD Ryzen AI Z2 Extremeを搭載します。

8コア16スレッド、最大50TOPSのNPUを搭載する点も共通です。

メモリも24GB LPDDR5X、SSDも1TBです。

つまり、

X20に買い替えればゲームのフレームレートが大幅に上がる

というタイプのモデルチェンジではありません。

ASUS自身も海外向け比較ページで、X20とXbox Ally XはCPU、メモリ、ストレージ、80Whバッテリーが共通で、主な違いはディスプレイ、操作系、デザインだと整理しています。

すでにROG Xbox Ally Xを持っていて、処理性能に不満があるだけなら、X20への買い替え効果は限定的と考えた方がよいでしょう。

冷却機構はX20で改良されている

CPUは同じですが、内部設計がまったく同じというわけではありません。

X20では冷却システムも再設計されています。

ASUSによると、先代ROG Xbox Ally Xと比較してヒートシンクのフィン体積を約11%増やし、エアフローを約20%向上させています。

同じCPUを搭載していても、冷却性能が高ければ長時間ゲームをした際の安定性にはメリットがあります。

ただし、発売前の段階では実ゲームにおける性能差を示す独立した検証データはまだ十分ではありません。

そのため、

「冷却が変わったからゲーム性能も大幅アップ」

とまでは考えない方がよさそうです。

X20発売後の実機ベンチマークを確認したいところです。

TMRジョイスティックを新搭載

操作系もX20の大きな変更点です。

X20では新たにTMRジョイスティックが採用されました。

TMRは磁気を利用してスティック位置を検出する方式で、部品同士を接触させずに入力を検出できます。

ASUSは、経年劣化によるスティックドリフトを抑え、高い精度と耐久性を狙った設計だと説明しています。

さらにX20では、TMRジョイスティックの消費電力も先代より大幅に削減したとしています。

携帯ゲーム機ではジョイスティックを本体ごと交換するのは簡単ではないため、長期間使いたい人にとってはOLEDと並んで重要な変更点です。

D-padを4方向と8方向に切り替えられる

X20では「可変式D-pad」も新搭載されています。

D-padを持ち上げて回転させることで、4方向入力向けと8方向入力向けを切り替えられます。

4方向入力はレトロゲームなど。

8方向入力は格闘ゲームや斜め入力を多用するゲーム。

というように使い分けられます。

すべての人に必要な機能ではありませんが、格闘ゲームや2Dゲームをよく遊ぶ人には面白い変更です。

ABXYボタンやグリップもX20で再設計されています。

microSD Expressに対応

ストレージ容量自体はどちらも1TBですが、microSDカード周辺にも変更があります。

ROG XBOX Ally X20はmicroSD Expressに対応しています。ASUS日本法人も、X20のインターフェースについてmicroSD Express対応を明記しています。

microSD Expressは従来のmicroSDより高速なデータ転送を狙った規格です。

容量の大きなPCゲームをmicroSD側へ入れて使いたい場合には、今後対応カードが普及するほどメリットが出てきます。

ただし、microSD Expressカード自体の価格や入手性も考える必要があります。

すでにSSD 1TBを搭載しているため、すべての人にとって必須の機能ではありません。

バッテリー容量はどちらも80Wh

新型になったのでバッテリー容量も増えたと思うかもしれませんが、ここは変わっていません。

ROG XBOX Ally X20もROG Xbox Ally Xも80Whです。

OLEDは表示内容によって消費電力が変わるため、ゲームによっては効率面でメリットが出る可能性があります。

一方で画面は7.4型へ大型化しています。

そのため、

「X20ならバッテリーが大幅に長持ちする」

とは現時点では断定できません。

バッテリー持ちを最重要視して旧型から買い替えるのであれば、発売後の実測レビューを確認してから判断した方がよいでしょう。

X20は約41g重くなった

携帯ゲーム機として気になるのが重量です。

ROG Xbox Ally Xは約715g。

ROG XBOX Ally X20は約756gです。

約41g重くなっています。

さらに横幅も約290mmから約300mmへ広がりました。

OLED化や操作系の進化は魅力ですが、持ち運びや長時間プレイでは軽さも重要です。

寝転びながら遊ぶことが多い人などは、X20がすべての面で上位互換というわけではない点に注意したいところです。

ブラック×ゴールドの20周年記念デザイン

X20は通常の後継機というだけでなく、ROGブランド設立20周年記念モデルという位置付けです。

筐体は半透明のスケルトンブラックをベースに、内部や各部へゴールドのアクセントを配置。

背面にも20周年記念デザインが入っています。

ゲーム性能には直接関係ありませんが、限定感やデザイン性を重視する人にとってはX20ならではのポイントです。

逆に、

「ゲームが快適に動けばデザインは気にしない」

という人なら、ここに追加の価値を感じる必要はありません。

ROG XBOX Ally X20 Bundleとの違いは?

X20には本体単体のほか、「ROG XBOX Ally X20 Bundle」も用意されています。

BundleにはX20本体に加えて、ゲーミングARグラス「ROG XREAL R1 Edition 20」、dbrand製Killswitchアクセサリ、ペリカン製プロテクターケースなどがセットになっています。

ROG XREAL R1 Edition 20では、目の前に最大171インチ相当の仮想スクリーンを表示できます。

ただし、本体性能は通常のX20と基本的に同じです。

ARグラスを使う予定がなければ、Bundleを選ぶ必要はありません。

これから買うならX20とXbox Ally Xのどちら?

これは予算と重視するポイント次第です。

画面の美しさを重視し、OLED、HDR、TMRジョイスティック、可変式D-padなど最新の装備をまとめて使いたいならX20が候補になります。

一方で、ゲームを動かす基本性能を重視するなら、旧ROG Xbox Ally Xも依然として選択肢になります。

CPU、メモリ、SSD、バッテリーというゲーム性能に直結しやすい基本部分がほぼ同じだからです。

旧モデルの販売条件が変われば、

「OLEDや新操作系にどこまで価値を感じるか」

が選択のポイントになります。

実売価格は販売店によって変わるため、最新の販売状況はAmazonなどで確認してください。

旧ROG Xbox Ally Xから買い替える価値はある?

すでにROG Xbox Ally Xを所有している場合、判断はさらに明確です。

ゲーム性能だけを理由に買い替える必要性は高くありません。

Ryzen AI Z2 Extreme、24GBメモリ、1TB SSD、80Whバッテリーという基本構成が共通だからです。

買い替えを検討するなら、

OLEDの映像品質とTMRジョイスティックなどの操作系にどれだけ魅力を感じるか

がポイントです。

IPS液晶に不満がなく、現在の操作感にも満足しているなら、ROG Xbox Ally Xを使い続ける選択も十分現実的です。

逆に携帯ゲーム機では画質を最優先したい、HDRゲームをきれいに楽しみたい、スティックの耐久性も重視したいという場合には、X20へ買い替える意味が出てきます。

まとめ|X20は「性能アップ」より「体験アップ」のモデル

ROG XBOX Ally X20は、ROG Xbox Ally Xからすべてのスペックを大幅に引き上げたモデルではありません。

CPUはRyzen AI Z2 Extremeのまま。

メモリも24GB。

SSDも1TB。

バッテリーも80Whです。

一方で、実際にゲーム中ずっと触れる部分は大きく進化しています。

7.4型OLED、HDR、最大1400nitのピーク輝度、TMRジョイスティック、可変式D-pad、改良された冷却機構、microSD Express。

その意味ではX20は、

「ゲームのフレームレートを大きく上げる新型」ではなく、「ゲームを遊ぶ体験を豪華にした新型」

と捉えると分かりやすいモデルです。

これから初めてハイエンドのROG Allyを購入するならX20は魅力的です。

ただし旧ROG Xbox Ally Xをすでに所有しているなら、OLEDと操作系だけで買い替える価値があるかを一度考えてから決めても遅くありません。

ROG XBOX Ally X20は2026年10月16日発売予定で、ASUS公式ストアのほかAmazon.co.jpや主要家電量販店で取り扱いが予定されています。

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