DLG技術とは?ORIONテレビの120Hz相当と本物の120Hzの違いを解説

ゲーム用のテレビやモニターを選ぶ際、よく目にする「120Hz」という言葉。

画面の動きが滑らかになる性能として知られていますが、最近では「120Hz相当」という表示も見かけるようになりました。

2026年10月に発売されたORION(オリオン)のチューナーレススマートテレビ「GLDシリーズ」も、そのひとつです。

この製品には、映像の滑らかさを高める「DLG技術(BOOST 120Hz)」が搭載されています。

ただし、注意したいのが、DLGの120Hz相当表示は、本来の120Hzパネルとは仕組みが異なることです。

そこで気になるのが、次のような疑問ではないでしょうか。

  • DLG技術とはどんな仕組み?
  • 本物の120Hzテレビと何が違う?
  • 4K画質のまま120Hzで表示できる?
  • PS5やNintendo Switchで使える?
  • FPSやレースゲームに向いている?
  • 普通のゲーミングモニターとどちらがおすすめ?

この記事では、ドウシシャの公式情報をもとに、DLG技術の仕組みとメリット・デメリット、ORIONの新型テレビ「GLD502U」「GLD432U」の特徴を詳しく解説します。

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DLG技術とは?120Hz相当の映像を表示する仕組み

DLGとは「Dual Line Gate」の略称で、画面の表示方法を工夫することで映像の滑らかさを高める技術です。

一般的な60Hzのテレビは、1秒間に60回画面を書き換えます。

一方、120Hzのテレビは1秒間に120回画面を書き換えるため、対応する映像では動きを細かく表現できます。

ただし、通常は高いリフレッシュレートに対応したパネルが必要です。

DLGは、この部分を異なる仕組みで実現します。

解像度を下げる代わりに表示回数を増やす

ドウシシャの公式発表によると、DLGは解像度を下げることで、通常60Hzの画面書き換えを120Hz相当に高める技術です。

つまり、次のような関係になります。

通常表示

  • 解像度を優先
  • 画面の書き換えは60Hz

DLGによるブースト表示

  • 表示解像度を下げる
  • 画面の書き換えを120Hz相当にする

画面の情報量を減らす代わりに、書き換え回数を増やすという考え方です。

これにより、高価なネイティブ120Hzパネルを搭載しなくても、動きの速い映像を滑らかに表現できることが特徴です。

ただし、DLGを有効にすると表示解像度が下がるため、画質と滑らかさの間にはトレードオフがあります。

「120Hz相当」は本物の120Hzとは違う

ここが購入前に最も重要なポイントです。

ORIONの公式製品ページでは、BOOST 120Hzはパネル自体が120Hzに対応していることを意味しないと注意書きされています。

つまり、GLDシリーズは「120Hz相当の表示技術を搭載したテレビ」であり、「ネイティブ120Hzパネルを搭載したテレビ」と同じではありません。

名前に120Hzと書かれていても、両者を同じ性能として考えないことが大切です。

DLG技術とネイティブ120Hzの違いを比較

DLGと一般的なネイティブ120Hzパネルでは、実現方法が異なります。

比較項目 DLG技術 ネイティブ120Hz
基本的な仕組み 解像度を下げて表示回数を増やす パネル自体が120Hz表示に対応
120Hz相当表示 対応 120Hz表示に対応
画質への影響 DLG時は解像度が低下 対応する解像度・入力条件なら維持できる
4K/120Hz DLGだけでは実現できない 4K/120Hz対応機なら可能
ゲームでの用途 動きの滑らかさを重視する場面 高画質と滑らかさの両立
製品価格 比較的抑えやすい傾向 高くなる傾向

※一般的な技術の違いを整理したものです。実際の入力対応や表示性能は製品ごとに異なります。

画質を優先するならネイティブ120Hzが有利

例えば、4K対応のゲームを高精細な映像のまま120Hzで楽しみたい場合です。

この用途では、4K/120Hz入力と表示に対応したテレビやゲーミングモニターを選ぶ必要があります。

DLGは解像度を下げて表示回数を増やすため、4Kの精細さを保ったまま120Hzを実現するものではありません。

手軽に滑らかな映像を楽しみたいならDLGも選択肢

一方、4K画質と120Hz表示の両立にこだわらない場合は、DLGも選択肢になります。

特に、通常のテレビとして動画配信を楽しみながら、ゲームも大きな画面でプレイしたい人にとっては魅力的です。

ただし、実際の滑らかさや残像感は、映像の内容や設定、画面の応答性能などによっても変わります。

「120Hz相当」という表記だけで、高性能なゲーミングモニターと同じゲーム体験が得られるとは限りません。

ORIONのDLG搭載テレビ「GLDシリーズ」とは?

2026年10月に発売されたORIONのGLDシリーズは、ゲーム用途を意識した4Kチューナーレススマートテレビです。

主なモデルは次の2機種です。

  • GLD502U:50V型
  • GLD432U:43V型

どちらも4K解像度の液晶パネルを搭載しています。

さらに、Google TV、BOOST 120Hz(DLG技術)、ALLM、MEMCなど、ゲームや動画配信を快適に楽しむための機能が充実しています。

GLD502UとGLD432Uのスペック比較

比較項目 GLD502U GLD432U
画面サイズ 50V型 43V型
解像度 3840×2160 3840×2160
BOOST 120Hz(DLG) 対応 対応
Google TV 対応 対応
ALLM 対応 対応
MEMC 対応 対応
HDMI 4系統 4系統
HDR Dolby Vision / HDR10 / HLG 同左
Dolby Atmos 対応 対応
スピーカー 10W+10W 10W+10W
本体幅(スタンド付き) 約111.1cm 約95.6cm
重量(スタンド付き) 約8.3kg 約5.9kg

※ORION公式サイト掲載の仕様をもとに作成。

両モデルの主な違いは画面サイズです。

ゲーム関連機能や映像機能は共通しているため、設置場所と画面の大きさで選びやすい構成になっています。

50型のGLD502Uがおすすめな人

50型は、リビングなどで大画面のゲームや映画を楽しみたい人に向いています。

レースゲームやオープンワールドゲームなど、広い映像を楽しむタイトルでは、大画面ならではの没入感が期待できます。

ただし、横幅は約111.1cmあるため、テレビ台や設置場所の確認が必要です。

43型のGLD432Uがおすすめな人

43型は、寝室や自室などの限られたスペースで使いたい人に向いています。

50型と同じDLGやゲームモードに対応しているため、画面を小さくすることでゲーム関連機能が大きく減るわけではありません。

比較的近い距離で使う場合や、大画面すぎるテレビを避けたい人に適しているでしょう。

PS5でもDLGの120Hz相当表示は使える?

ゲーム用途で購入する人が特に気になるのが、PlayStation 5との相性です。

結論からいうと、PS5を接続して遊ぶことと、PS5の120Hz出力をそのまま表示できることは別問題です。

PS5は4K/120Hz出力に対応している

PS5は、対応するゲームとテレビの組み合わせで120Hz出力を利用できます。

また、4K/120Hzの映像出力にも対応しています。

しかし、120Hzのゲーム映像を正しく表示するには、テレビ側も対応する解像度とリフレッシュレートの入力を受け付ける必要があります。

ORIONのDLGは4K/120Hzそのものではない

GLDシリーズにはHDMI 2.1対応入力が4系統あります。

ただし、HDMI 2.1対応という表記だけで、4K/120Hzの入力・表示に対応しているとは判断できません。

また、DLGは解像度を下げて120Hz相当の表示を行う技術です。

今回確認した公式公開情報では、GLDシリーズの4K/120Hz入力対応や、DLGが有効になる具体的な入力条件を十分に確認できませんでした。

そのため、PS5で4K/120Hzを必ず使えると断定することは避けるべきです。

PS5の120fps対応タイトルを最大限に楽しみたい人は、4K/120Hz入力・表示への対応が明記されたテレビを選ぶほうが確実です。

普通にPS5を楽しむなら候補になる?

4Kの映像表示、ALLM、ゲームモードなどの機能を備えているため、一般的なPS5用テレビとしては検討できます。

例えば、RPGやアドベンチャーゲームを大画面で楽しむ用途です。

ただし、実際の入力遅延やDLG使用時の映像品質については、発売直後で十分な実機検証が確認できていません。

性能を細かく比較したい場合は、実測レビューも参考にするとよいでしょう。

FPSやレースゲームには向いている?

ドウシシャは、DLGを格闘ゲーム、レースゲーム、FPSなどに適した技術として紹介しています。

ただし、ゲームのジャンルによって重視すべき性能は異なります。

レースゲーム

レースゲームでは、車や背景が高速で動きます。

滑らかな表示によって映像の動きを追いやすくなる可能性があり、DLGの特徴を感じやすいジャンルのひとつです。

大画面のテレビで遊びたい人にとって、魅力的な用途といえるでしょう。

アクションゲーム・格闘ゲーム

アクションや格闘ゲームでは、画面の動きだけでなく、コントローラーの操作が画面に反映されるまでの遅延も重要です。

GLDシリーズには低遅延モードへの自動切り替え機能「ALLM」が搭載されています。

ただし、ALLMがあることと、入力遅延の実測値が小さいことは同じではありません。

競技的なプレイを重視する場合は、実際の入力遅延性能まで確認することをおすすめします。

FPSゲーム

FPSでは、高いリフレッシュレートだけでなく、入力遅延や画面の応答速度も重要です。

競技性の高いFPSを本格的にプレイするなら、ネイティブ120Hz以上のゲーミングモニターを優先したほうがよい場合があります。

一方、大画面でカジュアルにFPSを楽しみたいなら、GLDシリーズも検討対象になります。

ORIONのDLG搭載テレビにあるその他のゲーム機能

GLDシリーズには、DLG以外にもゲーム向けの機能が搭載されています。

ALLM:操作の遅延を抑える

ALLMは「Auto Low Latency Mode」の略称です。

対応するゲーム機を接続すると、自動的に低遅延モードへ切り替える機能です。

ゲーム中の映像処理による遅延を抑えやすくなり、操作に対する反応を重視する場合に役立ちます。

ただし、すべての入力機器やモードで利用できるとは限りません。

MEMC:映像の動きを補間する

MEMCは、前後の映像フレームを分析し、その間を補うフレームを作り出す技術です。

動きの速い映像を滑らかに見せることを目的としています。

スポーツ映像や映画などで役立つ場合がありますが、映像処理による見え方の変化や遅延が発生する可能性もあります。

特にゲームでは、MEMCの滑らかさと低遅延性能を分けて考えることが重要です。

ゲームモード専用ボタン

GLDシリーズのリモコンには、ゲームモードへ切り替える専用ボタンがあります。

設定画面を何度も操作する必要がなく、ゲームを始めるときに切り替えやすいことがメリットです。

普段は動画配信を視聴し、ゲームのときだけ設定を変更したい人には便利でしょう。

チューナーレステレビとは?普通のテレビとの違い

GLDシリーズは、地上波・BS・CS放送用のチューナーを搭載していないテレビです。

そのため、テレビ単体では一般的な地上波放送などを受信できません。

一方、インターネットに接続すれば、Google TVに対応した動画配信サービスを利用できます。

主な用途としては次のようなものがあります。

  • YouTubeを見る
  • Netflixで映画やドラマを見る
  • Amazon Prime Videoを利用する
  • ゲーム機を接続する
  • スマートフォンの対応コンテンツを大画面で表示する

※動画配信サービスは別途契約が必要な場合があります。

NHK受信料は必要ない?

チューナーレステレビ単体には、通常のテレビ放送を受信する機能がありません。

ただし、NHKの受信契約が必要かどうかは、その製品だけで決まるわけではありません。

家庭内にほかの受信設備がある場合や、契約対象となるNHKの配信サービスを利用する場合など、利用状況によって判断が異なります。

「チューナーレステレビなら必ずNHK受信料が不要」と断定するのは適切ではありません。

契約条件については、NHK公式の案内を確認してください。

ORIONのDLG搭載テレビのメリット

1. ネイティブ120Hzパネルなしでも滑らかさを追求できる

DLG技術の最大のメリットは、比較的購入しやすい価格帯で120Hz相当の表示を実現できることです。

ネイティブ120Hzパネルを搭載した高性能モデルに比べ、導入費用を抑えやすいことが魅力です。

2. ゲームと動画配信を1台で楽しめる

Google TVに対応しているため、ゲーム機用ディスプレイとしてだけでなく、動画視聴にも利用できます。

リビングにゲーム用と動画用の画面を別々に設置したくない人にも便利です。

3. ALLMやゲームモードを搭載

DLG以外にもゲーム向けの機能が用意されています。

リモコンの専用ボタンでゲームモードへ切り替えられるため、日常的な使いやすさにも配慮されています。

4. 43型と50型から選べる

画面サイズを選べるため、利用する部屋に合わせやすいこともメリットです。

自室なら43型、リビングなら50型というように検討できます。

ORIONのDLG搭載テレビのデメリット

1. 120Hz相当表示では解像度が下がる

最大の注意点は、DLGを利用すると表示解像度が低下することです。

高精細な4K映像を優先したい人にとっては、気になる場合があります。

2. 本物の120Hzパネルとは異なる

120Hz相当という言葉だけで、ネイティブ120Hzパネル搭載機と同じ性能を期待しないことが重要です。

特に、ゲーム機の高フレームレート出力を重視する人は注意してください。

3. 地上波放送を単体で視聴できない

チューナーレスなので、地上波・BS・CS放送をテレビ単体で受信することはできません。

普段から地上波放送をよく見る家庭では、一般的なテレビのほうが便利な場合があります。

4. 実際のゲーム性能は実測レビューも確認したい

発売されたばかりの製品であるため、実際の入力遅延、残像感、DLG使用時の画質などは、購入者や専門メディアによる検証情報が十分に蓄積されていません。

公式仕様だけで判断できない部分もあるため、ゲーム性能にこだわる場合は注意が必要です。

GLD502U・GLD432Uがおすすめな人

今回の公式仕様を踏まえると、次のような人に向いています。

  • 大画面でゲームを楽しみたい人
  • テレビ放送より動画配信をよく見る人
  • 画質と滑らかさを用途に応じて使い分けたい人
  • ネイティブ120Hzへのこだわりはない人
  • Google TVを利用したい人
  • 43型または50型のチューナーレステレビを探している人

特に、ゲームも映画も楽しめる1台を探している人にとっては、候補に入るでしょう。

GLDシリーズを買わなくてもよい人

一方、次のような人は別の製品を検討したほうがよいかもしれません。

  • PS5で4K/120Hzを確実に利用したい人
  • 競技FPS向けの高リフレッシュレート環境を求める人
  • DLG使用時も4K解像度を維持したい人
  • 地上波テレビ放送をよく見る人
  • 27〜32型程度のゲーミングモニターを探している人
  • 入力遅延や応答速度の実測性能を重視する人

高性能ゲーミングモニターの代わりとして購入する場合は、DLGとネイティブ120Hzの違いを十分に理解しておきましょう。

よくある質問

Q. DLG技術とは何ですか?

DLG(Dual Line Gate)は、表示解像度を下げる代わりに画面の書き換え回数を増やし、120Hz相当の滑らかな表示を実現する技術です。

Q. DLGの120Hz相当は本物の120Hzですか?

同じではありません。DLGはネイティブ120Hzパネルとは仕組みが異なり、メーカーもパネル自体が120Hzであることを示す機能ではないと説明しています。

Q. 4K画質のまま120Hzで表示できますか?

DLGでは、120Hz相当の表示を実現する際に解像度が下がります。そのため、4K/120Hzをそのまま表示する機能とは異なります。

Q. PS5で120fpsのゲームを楽しめますか?

PS5は対応タイトルで120Hz出力が可能ですが、テレビ側にも対応する入力・表示性能が必要です。GLDシリーズでの具体的な対応条件は、今回確認した公式公開情報だけでは断定できません。

Q. HDMI 2.1対応なら4K/120Hzに対応していますか?

必ずしもそうではありません。HDMI 2.1対応という表記だけで、4K/120Hz入力やネイティブ120Hz表示への対応を判断することはできません。

Q. GLD502UとGLD432Uの違いは何ですか?

主な違いは画面サイズです。GLD502Uは50型、GLD432Uは43型で、主要なゲーム向け機能は共通しています。

Q. テレビ放送は見られますか?

GLDシリーズはチューナーレスのため、テレビ単体で地上波・BS・CS放送を受信することはできません。

Q. 動画配信サービスは利用できますか?

はい。Google TVに対応しており、YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなどの対応アプリを利用できます。サービスによっては別途契約が必要です。

まとめ:DLGは120Hz相当の滑らかさを手軽に楽しむ技術

ORIONの新型チューナーレステレビ「GLDシリーズ」に搭載されたDLG技術は、画面の解像度を下げる代わりに、120Hz相当の滑らかな映像表示を可能にする技術です。

今回のポイントをまとめると、次のようになります。

  • DLGは解像度を下げて表示回数を増やす技術
  • ネイティブ120Hzパネルとは異なる
  • DLGによる120Hz相当表示では解像度が低下する
  • GLD502Uは50型、GLD432Uは43型
  • ALLM・MEMC・ゲームモードも搭載
  • Google TV対応で動画配信も楽しめる
  • 4K/120Hzにこだわるなら別の製品も比較したい

DLGは高性能なネイティブ120Hzディスプレイの完全な代わりではありません。

しかし、動画配信を楽しみながら、ゲーム映像の滑らかさも重視したい人にとっては、魅力的な選択肢となります。

購入を検討する際は、120Hzという数字だけで判断せず、解像度、入力対応、遅延性能、画面サイズ、実際の使用目的を比較することが大切です。

最新の販売状況や製品仕様は、ORION公式サイトや各販売店で確認してみてください。


参考資料・情報源

※2026年10月12日時点の公開情報をもとに作成しています。実際の製品使用レビューではありません。

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