ご飯がくっつかないしゃもじはなぜ?エンボス加工と素材の違い・選び方を解説

ご飯がくっつかないしゃもじはなぜ?エンボス加工と素材の違い・選び方を解説

炊きたてのご飯をよそったあと、しゃもじを見ると米粒がびっしり。

水で濡らしてから使っても、何度かよそううちにまたくっついてくる。

毎日のことなので、「しゃもじなんてどれも同じ」と思いつつ、地味にストレスを感じている人も多いのではないでしょうか。

ところが最近は、「ご飯がつきにくい」ことをかなり追求したしゃもじが増えています。

ポイントになっているのが、表面のエンボス加工と、しゃもじに使われる素材です。

なかには、普通のポリプロピレンではなく、剥離性の高いTPX樹脂を採用した製品もあります。

この記事では、ご飯がくっつかないしゃもじは普通のしゃもじと何が違うのか、その仕組みと選び方をわかりやすく解説します。

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ご飯がくっつかないしゃもじは何が違う?

見た目だけなら、普通のしゃもじとそれほど変わらない製品もあります。

大きな違いは表面です。

ご飯がつきにくいしゃもじには、細かな凹凸をつけた「エンボス加工」が使われているものがあります。

マーナも「極しゃもじ」について、ご飯がこびりつきにくい特殊エンボス加工を採用していると説明しています。

なぜ凹凸があると米粒がつきにくくなるのでしょうか。

ポイントは、しゃもじとご飯が触れる面積です。

凹凸があることで、平らな面よりもご飯としゃもじが密着しにくくなります。

たとえば曙産業の製品で使われている「ダブルエンボス加工」では、大きな凹凸の上にさらに細かな凹凸を設け、ご飯との接触面を少なくする仕組みが採用されています。水分を残しやすくすることも、ご飯のこびりつきを抑える要素になっています。

つまり、

「ご飯をはじく特殊コーティングだけで解決する」のではなく、しゃもじの表面形状そのものを工夫している

わけです。

「ダブルエンボス」は普通のエンボスと何が違う?

エンボス加工といっても、すべて同じではありません。

代表的なのが、曙産業が採用している「ダブルエンボス」です。

大きな凹凸だけではなく、その表面にさらに小さな凹凸を設けることで、ご飯が触れる面積をさらに少なくしています。

曙産業の「マジックしゃもじ」は、このダブルエンボス加工によってご飯がくっつきにくいことを特徴としており、家庭用だけでなくさまざまなサイズが用意されています。

一方、マーナのしゃもじでは独自の特殊エンボス加工を採用しています。

マーナは「立つしゃもじ」の改良でも、お米に触れる部分を減らすために凹凸を細かく調整したと説明しています。長く販売されているしゃもじでも、エンボスの形状は少しずつ改良されているのです。

一見すると単純なキッチン用品ですが、実は表面のわずかな凹凸にもかなり工夫が入っています。

素材でも「くっつきにくさ」は変わる

もうひとつ注目したいのが素材です。

一般的なしゃもじでは、ポリプロピレンがよく使われています。

たとえばマーナの通常版「極しゃもじ」はポリプロピレン製で、耐熱温度は120℃です。

これに対して上位モデルの「極しゃもじ プレミアム」では、ポリメチルペンテン、いわゆるTPX樹脂が使われています。

マーナはTPX樹脂について剥離性が高く、通常の「極しゃもじ」よりさらにご飯が付きにくい素材として採用しています。特殊エンボス加工と素材の両方で、米離れを良くする考え方です。

つまり「くっつかないしゃもじ」を選ぶ場合、

違い 一般的なタイプ くっつきにくさ重視タイプ
表面 平面または通常の凹凸 特殊エンボス・ダブルエンボス
素材 ポリプロピレンなど TPX樹脂など
特徴 シンプル 米離れを重視
向いている人 とくに不満がない人 米粒が残るのが気になる人

という見方ができます。

「極しゃもじ」と「極しゃもじ プレミアム」の違い

具体例としてわかりやすいのが、マーナの「極しゃもじ」シリーズです。

通常の「極しゃもじ」と「極しゃもじ プレミアム」は、どちらもお米のプロと共同で開発され、シャリ切りのしやすさや、ご飯のよそいやすさを考えた形状になっています。

大きな違いは素材です。

通常版はポリプロピレンですが、プレミアムにはTPX樹脂が採用されています。

さらにプレミアムも特殊エンボス加工が施されており、「素材+表面形状」の両方からご飯の付きにくさを狙っています。

ただし、普通の極しゃもじも特殊エンボス加工を採用しているため、「プレミアムでなければご飯がつきやすい」という意味ではありません。

ご飯がしゃもじにつくことをとにかく減らしたいならプレミアム、価格とのバランスを重視するなら通常版、という考え方がわかりやすいでしょう。

実際の口コミではどう評価されている?

メーカーが「つきにくい」と説明していても、実際に使った人の感想は気になるところです。

家電量販店の購入者レビューを見ると、「ご飯が張りつきにくい」「シャリ切りしやすい」「もっと早く使えばよかった」といった評価が確認できます。楽天市場でも、極しゃもじ プレミアムには米粒の付きにくさや使いやすさを評価するレビューがあります。

一方で、注意したい点もあります。

通常の炊飯器付属しゃもじより柄やグリップが大きい製品では、炊飯器に付属しているしゃもじホルダーに収まらない場合があります。実際にその点を指摘する購入者レビューもあります。

「くっつきにくさ」だけでなく、収納場所も確認しておくと失敗しにくくなります。

くっつかないしゃもじを選ぶときのポイント

まず確認したいのは表面加工です。

「エンボス加工」「ダブルエンボス加工」など、ご飯が接触する面積を減らす工夫があるものを選びやすいでしょう。

さらに米粒が残るのを減らしたいなら、TPXなど剥離性を意識した素材を使った製品も候補になります。

次にサイズです。

大きすぎるしゃもじは小さな炊飯器では動かしにくく、逆に小さすぎると5合炊きなどでは底からご飯を返しにくくなります。

マーナの極しゃもじシリーズにも小サイズとノーマルサイズが用意されており、ノーマルは5合炊きのお釜で使いやすいサイズとして案内されています。

また、立てて置きたいなら自立式、引き出しに収納するなら薄型、食洗機を使うなら食洗機対応かどうかも確認したいところです。

水で濡らさなくても大丈夫?

「くっつかないしゃもじなら、水に濡らす必要はないのでは?」

と思うかもしれません。

ただし、製品によって使い方は異なります。

たとえばマーナは「極しゃもじ」「極しゃもじ プレミアム」ともに、使用前に一度水につけることで、ご飯がさらにこびりつきにくくなると案内しています。

つまり、「くっつかない加工=絶対に水が不要」とは限りません。

購入した製品の説明に沿った使い方をするのが一番確実です。

ご飯がつき始めたら買い替え時?

長く使っているしゃもじで、以前より米粒がつきやすくなったと感じることがあります。

表面に細かな傷がついたり、凹凸の状態が変わったりすれば、購入時とまったく同じ使い心地が続くとは限りません。

マーナも、たわしや磨き粉の使用は傷の原因になる可能性があるとして注意を促しています。

「毎回水につけても以前より米粒が残る」「表面に傷が増えてきた」という状態なら、新しいしゃもじへ交換するタイミングとして考えてもよさそうです。

まとめ

しゃもじは非常にシンプルな道具ですが、「ご飯がくっつかない」という一点だけでも、意外なほど技術が詰まっています。

特に重要なのが、エンボス加工によってご飯との接触を減らすことと、剥離性の高い素材を使うことです。

普通のしゃもじでも特殊エンボス加工があれば十分使いやすい一方、「米粒が残るのがとにかく嫌」という人なら、TPX樹脂などを使った上位タイプも選択肢になります。

毎日何度も使うキッチン用品だからこそ、数値スペックより「毎回感じていた小さなストレスを減らせるか」で選んでみるとよいでしょう。

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