映画やドラマを見ていて、
「この場所、実際に行ってみたい」
と思ったことはありませんか?
たとえば、海外ドラマに出てくるおしゃれな街並み。
映画の主人公が歩いていた海沿いの道。
アニメのワンシーンに出てきた駅や神社。
作品の中で見た景色を、今度は自分の目で見に行く。
そんな旅のスタイルが、海外では「セットジェッティング」と呼ばれ、注目されています。
日本では昔から「聖地巡礼」や「ロケ地巡り」という言葉がなじみ深いですが、セットジェッティングはそれをさらに広げたような考え方です。
この記事では、セットジェッティングとは何か、なぜ今注目されているのか、実際に旅行するときの楽しみ方や注意点までわかりやすく解説します。
セットジェッティングとは?

セットジェッティングとは、映画・ドラマ・アニメ・小説などに登場した場所を目的に旅行することです。
英語では「Set-Jetting」と書きます。
「撮影セット」や「作品の舞台」を意味する“Set”と、旅行を連想させる“Jetting”を組み合わせた言葉です。
簡単に言えば、海外版の「聖地巡礼」や「ロケ地巡り」に近い言葉です。
ただし、セットジェッティングは単にロケ地を見るだけではありません。
作品の世界観を感じたり、登場人物と同じ景色を見たり、物語の余韻を現地で味わったりすることも含まれます。
たとえば、
- 映画に出てきた街を歩く
- ドラマの舞台になったホテルに泊まる
- アニメに登場した駅や神社を訪れる
- 小説の舞台になった地域を旅する
- 推しが撮影で訪れた場所を巡る
こうした旅が、セットジェッティングです。
日本でいう「聖地巡礼」と何が違う?
日本では、アニメや映画の舞台を訪れる旅を「聖地巡礼」と呼ぶことが多いです。
一方で、セットジェッティングはもう少し広い言葉です。
アニメだけでなく、映画、海外ドラマ、リアリティ番組、配信ドラマ、小説、音楽MVなど、さまざまな作品がきっかけになります。
| 言葉 | 主な意味 |
|---|---|
| 聖地巡礼 | アニメ・漫画・映画などの舞台を訪れること |
| ロケ地巡り | 実際に撮影された場所を訪れること |
| セットジェッティング | 映画・ドラマ・作品世界に影響されて旅行すること |
| 推し活旅行 | 推し・作品・イベントを目的に旅行すること |
つまり、セットジェッティングは「聖地巡礼」や「ロケ地巡り」を含む、今っぽい旅行トレンドと考えるとわかりやすいです。
観光庁も、映画・ドラマのロケ地を訪ねて地域の風景や食を楽しみ、その地域のファンになってもらう旅行スタイルを「ロケツーリズム」として紹介しています。映画やアニメなどの舞台は、国内外の観光需要を呼び込む重要な観光資源として位置づけられています。
なぜセットジェッティングが流行っているのか
セットジェッティングが注目される背景には、いくつかの理由があります。
動画配信サービスで世界中の作品を見られるようになった
以前は、海外ドラマや海外映画を見る機会は限られていました。
しかし今は、Netflix、Disney+、Amazonプライムビデオ、U-NEXTなどの動画配信サービスで、世界中の作品を気軽に見られます。
韓国ドラマを見てソウルに行きたくなる。
海外ドラマを見てヨーロッパの街並みに憧れる。
映画を見てハワイやイタリアに行きたくなる。
こうした流れが、かなり自然になりました。
作品を見た直後にスマホでロケ地を調べ、そのままホテルや航空券まで検索する。
この流れができたことで、セットジェッティングは一気に身近になっています。
SNSで「行ってみたい」が広がりやすい
セットジェッティングとSNSの相性はかなり良いです。
ロケ地や聖地は、作品を知っている人にとって一目で反応しやすい場所です。
「あ、この場所見たことある」
「このシーンの場所だ」
「ここ行けるんだ」
こうした共感が生まれやすいため、Instagram、TikTok、Xなどで拡散されやすいのです。
特に最近は、ただ観光地を紹介するだけでなく、
- 映画のワンシーンと同じ構図で撮る
- ドラマの登場人物と同じルートを歩く
- アニメの背景と現地写真を比較する
- ロケ地周辺のカフェやホテルも紹介する
といった投稿も増えています。
旅行そのものが、作品の続きを楽しむような体験になっているのです。
旅行に「目的」がほしい人が増えている
昔ながらの旅行は、観光名所を見ることが中心でした。
もちろん、それも楽しいです。
ただ、最近は「何となく有名だから行く」よりも、自分なりの理由がある旅を好む人が増えています。
その点、セットジェッティングはとてもわかりやすいです。
好きな作品がある。
好きな俳優がいる。
印象に残ったシーンがある。
だから、その場所に行きたい。
旅行の理由がはっきりしています。
「ただの観光」ではなく、作品と自分の思い出がつながる旅になるため、満足感も高くなりやすいです。
若い世代を中心に世界的なトレンドになっている
旅行予約サービスのExpediaは、2026年の旅行トレンドとしてセットジェッティングを大きく取り上げています。同社の発表では、Z世代・ミレニアル世代の旅行者の81%が、映画やテレビに登場した場所をもとに旅行を計画しているとされています。また、世界の旅行者の53%が、映像作品に影響された旅行への関心が高まっていると回答しています。
この数字を見ると、セットジェッティングは一部のファンだけの行動ではなく、かなり大きな旅行トレンドになっていることがわかります。
しかも、旅行会社にとっても注目度が高い分野です。Expediaは、映像作品に影響された旅行がアメリカだけでも約84.5億ドル規模の可能性があると試算しています。
つまり、セットジェッティングは「ちょっとした流行」というより、旅行業界全体が注目している新しい旅の形と言えます。
セットジェッティングで人気になりやすい場所
セットジェッティングで人気になりやすい場所には、いくつかの共通点があります。
作品の世界観が強く残っている場所
まず人気になりやすいのは、作品の雰囲気をそのまま感じられる場所です。
たとえば、古い街並み、海辺のリゾート、特徴的な駅、神社、学校、カフェ、ホテルなどです。
現地に行ったときに、
「本当にあの作品の中に入ったみたい」
と感じられる場所は、ファンにとって特別な体験になります。
写真を撮りたくなる場所
SNSで広がることを考えると、写真映えする場所も強いです。
ただきれいなだけではなく、作品のワンシーンと重ねられる場所は特に人気が出やすいです。
- 主人公が立っていた橋
- 印象的な階段
- 物語の中で何度も出てきたカフェ
- エンディングに登場した海岸
- 告白シーンや別れのシーンの場所
こういう場所は、ファンにとって「行く理由」がはっきりしています。
周辺にホテルや飲食店がある場所
旅行として成立するかどうかも大事です。
いくらロケ地として魅力的でも、交通が不便すぎたり、周辺に泊まる場所が少なかったりすると、実際に行くハードルは上がります。
逆に、ロケ地の近くにホテル、カフェ、飲食店、観光スポットがそろっている地域は、セットジェッティング向きです。
ロケツーリズム協議会も、映画・ドラマのロケ実績を地域のプロモーションにつなげ、地方誘客や関係人口の増加などに活用する取り組みを行っています。
セットジェッティングの楽しみ方

セットジェッティングを楽しむなら、ただロケ地に行くだけでは少しもったいないです。
ここでは、より満足度を高める楽しみ方を紹介します。
作品をもう一度見てから行く
旅行前に、対象の映画やドラマをもう一度見ておくのがおすすめです。
場所だけを調べて行くよりも、シーンの流れや登場人物の感情を覚えている状態で行った方が、現地での感動が大きくなります。
「あ、この角度だった」
「この道を歩いていたんだ」
「ここであのセリフを言っていたのか」
こういう気づきが、セットジェッティングの醍醐味です。
ロケ地だけでなく周辺観光も入れる
ロケ地巡りだけで予定を詰め込みすぎると、意外と疲れます。
特に海外や遠方の場合、移動だけで時間がかかることもあります。
そのため、ロケ地を中心にしつつ、周辺の観光地やグルメも一緒に楽しむのがおすすめです。
たとえば、
- ロケ地近くのカフェ
- 地元で人気のレストラン
- 周辺のホテル
- お土産店
- 近くの観光名所
こうした要素を入れると、作品ファン以外の家族や友人とも楽しみやすくなります。
同じ構図で写真を撮る
セットジェッティングでは、作品のワンシーンと同じ構図で写真を撮るのも楽しみ方のひとつです。
ただし、撮影禁止の場所や私有地には注意が必要です。
観光地として公開されている場所なら問題ないことも多いですが、住宅地や学校、個人店舗などの場合は、周囲への配慮が欠かせません。
現地の人に迷惑をかけないこと。
立ち入り禁止エリアに入らないこと。
長時間同じ場所を占有しないこと。
このあたりは、聖地巡礼旅行を楽しむうえでとても大切です。
セットジェッティング旅行の計画方法
実際にセットジェッティングをするなら、次の順番で計画するとスムーズです。
1. 作品名とロケ地を調べる
まずは、作品名と「ロケ地」「撮影場所」「舞台」「聖地巡礼」などのキーワードで検索します。
海外作品の場合は、英語で調べると情報が出やすいこともあります。
例:
- 作品名 ロケ地
- 作品名 撮影場所
- 作品名 聖地巡礼
- 作品名 filming location
- 作品名 shooting location
2. Googleマップで場所を保存する
行きたい場所が見つかったら、Googleマップに保存しておくと便利です。
ロケ地が複数ある場合、地図上で見ると移動距離がわかりやすくなります。
近いと思っていた場所が、実は電車で1時間以上離れていることもあります。
3. 宿泊エリアを決める
ロケ地巡りでは、ホテル選びがかなり重要です。
安さだけで選ぶよりも、移動しやすいエリアに泊まった方が結果的に楽です。
特に、複数のロケ地を巡る場合は、
- 駅に近い
- バス停に近い
- ロケ地まで移動しやすい
- 夜でも食事に困らない
- 荷物を預けやすい
といった条件で選ぶと失敗しにくいです。
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例:楽天トラベル、じゃらん、Yahoo!トラベル、JTB、HIS、Expedia、agoda など。
4. 現地でのマナーを確認する
聖地巡礼やロケ地巡りでは、現地の人への配慮がとても大事です。
特に注意したいのは、
- 私有地に入らない
- 住宅地で騒がない
- 店舗では撮影許可を確認する
- 写真撮影禁止の場所では撮らない
- ゴミを捨てない
- 長時間立ち止まらない
という点です。
作品が好きだからこそ、その場所を大切にする意識が必要です。
セットジェッティングと相性のいい旅行グッズ

セットジェッティング旅行では、普通の旅行よりも歩く時間や撮影する時間が長くなりがちです。
そのため、次のようなグッズがあると便利です。
- モバイルバッテリー
- 歩きやすいスニーカー
- 小さめのショルダーバッグ
- 折りたたみ傘
- スマホ用三脚
- カメラ
- 日焼け止め
- 携帯用マップ
- ロケ地メモ用のノート
- 推し活グッズ用ポーチ
特にモバイルバッテリーは必須です。
ロケ地を調べたり、地図を見たり、写真を撮ったりしていると、スマホの充電はかなり早く減ります。
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モバイルバッテリー、スニーカー、スマホ三脚、ショルダーバッグあたりは紹介しやすいです。
セットジェッティングの注意点
セットジェッティングは楽しい旅行スタイルですが、注意点もあります。
作品の舞台と実際の撮影地が違うことがある
ドラマや映画では、物語上の舞台と実際の撮影地が違うことがあります。
たとえば、作品の中ではパリという設定でも、実際には別の都市で撮影されている場合があります。
そのため、旅行前には「作品内の舞台」なのか「実際のロケ地」なのかを確認しておくと安心です。
人気作品のロケ地は混雑しやすい
話題作のロケ地は、放送後や配信後に一気に混雑することがあります。
特に休日や連休は、人が多くて写真を撮りにくいこともあります。
落ち着いて楽しみたい場合は、平日や朝の時間帯を狙うのがおすすめです。
期待しすぎるとギャップを感じることもある
映像作品では、照明、編集、音楽、カメラワークによって場所がとても魅力的に見えます。
実際に行ってみると、思っていたより普通の場所に感じることもあります。
ただ、それも含めて旅の面白さです。
「作品ではこう見えていたけど、実際はこうなんだ」
という発見も、セットジェッティングの楽しみ方のひとつです。
セットジェッティングは今後さらに広がる?
セットジェッティングは、今後さらに広がる可能性が高いです。
理由はシンプルで、作品を見る場所が増え、旅行を予約するまでの流れが簡単になっているからです。
動画配信サービスで作品を見る。
SNSでロケ地を知る。
Googleマップで場所を保存する。
旅行予約サイトでホテルを探す。
現地で写真や動画を撮って投稿する。
この流れが、すでに自然になっています。
さらに、AIを使って旅行プランを作る人も増えていくはずです。
「この映画のロケ地を2泊3日で巡るプランを作って」
「ドラマの聖地巡礼と周辺グルメを組み合わせて」
といった旅行計画も、今後はより簡単になっていくでしょう。
セットジェッティングは、エンタメ、旅行、SNS、推し活が組み合わさった現代らしい旅の形です。
まとめ:セットジェッティングは“好き”を理由に出かける旅
セットジェッティングとは、映画やドラマ、アニメなどの作品に登場した場所を目的に旅行することです。
日本でいう「聖地巡礼」や「ロケ地巡り」に近く、今では世界的な旅行トレンドとして注目されています。
流行している理由は、
- 動画配信サービスで世界中の作品を見られる
- SNSでロケ地情報が広がりやすい
- 旅行に自分なりの目的を持ちたい人が増えている
- 推し活やエンタメ消費と旅行の相性がいい
- ホテルや交通手段をスマホで簡単に予約できる
といった点にあります。
ただ有名な観光地に行くのではなく、好きな作品をきっかけに旅をする。
その場所で、物語の余韻をもう一度味わう。
これが、セットジェッティングの魅力です。
次に映画やドラマを見て「この場所に行ってみたい」と思ったら、それはもうセットジェッティングの始まりかもしれません。


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